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少年


arp(www.arpweb.jp)濱田貴司が「子供の視点」に立ち返って、身の回りの物(出来事)を指差し確認する
by hama_0x0806
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やっぱり、もっと聞いておけばよかったなぁ

おばあちゃんには、戦争時代の話をいっぱい聞かせてもらった。
おばあちゃんは僕が大人になるまで元気でいてくれたから、僕も聞きたい話はほとんど聞けた。
おばあちゃんも、僕が大きくなるほどにいろんな話をしてくれたんだよね。

印象的な話はいくつもあるけど。

おばあちゃんは12人兄弟の上から2番目で。
みんなの手をひいて逃げ回ったって。
でも、おばあちゃんが一番哀しそうに話したのは、繊維工場で、小学2年生から住み込みで働いてた日のこと。お母さんに、家族に会いたくて、毎晩布団の中で泣いたって。

大東亜戦争のときは、もうおじいちゃんと結婚して子供も二人いて。
とにかく、神戸の町は空襲がよくあって、焼夷弾の恐ろしさとか話してくれた。
でも、一番おばあちゃんが恐そうにしてたのは、1トン爆弾のこと。15キロくらい離れたところに落とされたらしいんだけど、家じゅうのガラスが割れたって。あのときはもう駄目かと思ったとか。

そしておじいちゃんが、(たしか)東南アジアから中国へ戦線移動になったときの話。
九州に一旦寄港し、鉄道で新潟まで移動したあと、中国へ向かうことになった。
神戸を通過することになる。
それを知ったおばあちゃんは、子供二人の手を引いて通り過ぎる電車を見に行った。
会えるわけない。みつけられるわけない。
なのに、目が合った。
親子3人、泣きながら、ちぎれるくらい手をふったって。

いろんな話、してくれたなぁ。
それでもやっぱり、もっと聞いておけばよかったなぁ
by hama_0x0806 | 2009-08-23 09:27 | おばあちゃん
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